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残存組織の保全

こんにちは。
去年に続き節分で娘にトラウマを植え付けた義歯担当の若林です。

遅くなってしまいましたが2023年もどうぞよろしくお願いいたします。

今回は部分床義歯設計の原則の一つである『残存組織の保全』の観点から少しお話しします。

義歯は口腔内において三次元的な動きをする訳ですが、その動きを最小に抑えるのが維持装置の役割の一つでもあります。

つまり、設計の際は現状の欠損の拡大を如何に防ぐかを考えなくてはいけません。

間違った設計で、義歯が上手く機能しないと、保全どころか逆に鉤歯にダメージを与え欠損の拡大に繋がります。

しかし、患者さん目線から考えると、複雑な設計にしてしまうと舌感、審美などの問題で受け入れてもらえない可能性もあり、なるべくシンプルで尚且つ機能的な設計が求められます。

例えば、片側遊離端欠損の片側処理のケースは往々にしてありますが、PDの原則である『残存組織の保全」というところで見れば間接維持装置等を設ける事で、動きをかなり抑えられると考えています。

シンワ歯研では、一度スタモ模型をお預かりし、模型診断させていただくことを推奨しております。

そこからクラスプの位置、バーの種類と走行位置、プレパレーションの有無などを吟味した上で患者様に合わせた最適な設計をテクニカルレポートでご提案させていただいておりますので是非ご相談ください。

テクニカルレポートに関するバックナンバー⏬
https://shinwa-trinity.com/blog/再製作の少ない理由

若林哲郎のプロフィール⏬
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