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IOSデータ確認のポイント(前編)

こんにちは!
クラウン部門の秋山です。

今回はiOSに関し、IOS データ確認のポイント (撮影時、データ送付前にご確認いただきたい内容)と実際にiOS製作の流れについて前編後編に分けてのお話しです。

まず前編はIOS データ確認のポイント (撮影時、データ送付前にご確認いただきたい内容)についてです。

 IOS データの場合も、アナログ印象と同様にデータの内容確認が必要です。

技工所ではデータをお預かりすると,まず①クリアランスの確認②印象面の確認③マージン④咬合状態について確認します。

まず①クリアランス

補綴物の強度に関わるため,クリアランスが確保できているかが重要な確認ポイントです。

強度を確保できる基準の厚みに満たない場合は対合歯調整での対応をお願いしています。

②印象面の確認

穴あきや印象面にズレがないか確認します。

撮影方向から影になる部分(特に隣在歯遠心部分など)が比較的穴が空いている場合が多いです。

③マージン

鋭利な部分、縁下が深いケースはマージンがうまく撮れていない事がございます。

また境界が不明瞭なものは医院様の方でマージンラインをひいていただけると助かります。

確認時はカラー表示だと見分けづらいため, モノクロ表示も併用したりして確認を行っています。

④バイト

上下歯列が接触しているかアラインが正しくできているかご確認ください。

バイトが難しい症例は咬合紙の印記をつけて撮影していただくのも良いかと思います。

正しい咬合状況 を再現するためには片顎バイトだけではなく両側のバイトを確実にスキャンしていただくことがよりよい補綴物製作とチェアタイム の短縮につながると考えます。

↑左 正しいバイト、右 バイトのズレにより臼歯部が強く噛み込んでいる状態

以上がIOS データ確認のポイント (撮影時、データ送付前にご確認いただきたい内容)のご紹介でした!

ご参考にしていただけると幸いです!

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