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「コーヌスデンチャー」成功させるためには?

こんにちは!
シンワ歯研関東支社、副所長の永井です。

今回は、コーヌス効果で良い適合と維持力を発揮するコーヌスデンチャーをご紹介いたします。
コーヌスデンチャーのメリットは維持装置が見えないため審美的であること。清掃性が良く、支台歯間の強固な固定効果で支台歯に優しいことです。
咬合高径とコーヌスの歯数が維持力に影響し、歯列の前後左右に出来るかぎり距離を持った四点支持は最も安定した維持力と安定性を発揮します。

コーヌスデンチャーを成功させるためには注意点があります。
支台歯の歯周組織が健全であること
歯列内に出来るかぎり多くの残存歯があること
歯槽堤が硬く、被圧縮性が少ないこと

支台歯形成はシャンファーでマージンは縁下形成。とくに前歯では0.5mm以上縁下に形成することで審美的に製作することができます。
軸面と咬合面は内観0.3mm外冠1.5mmの厚みを合わせた1.8mmのクリアランスの確保が必要です。
2点支持ではシーソー現象を生じ、杭抜きの現象が起こり維持歯を動揺させてしまいます。
このようなケースの場合は内冠と外冠の間に義歯の沈下量のスペースを設けたレジリエンツテレスコープで対応することができます。

コーヌスデンチャーを成功させるため、義歯製作のポイントとなる残存歯の部位・支台歯形成・クリアランス・着脱方向など、事前に模型診断いたしますのでご相談下さい。

永井麻衣子のプロフィール⏬
https://shinwa-trinity.com/blog/

シンワ歯研関東支社HP⏬
https://shinwa-trinity.com

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