技工士のブログ
CADCAMインレー
こんにちは!
クラウン部門の秋山です。
4月からCADCAMインレーが保険適用されましたね。
弊社でもご依頼が少しずつですが増えつつあります。
今回はCADCAMインレー成功へのポイントをチェアサイド、ラボサイド側でまとめてみました!
まず、チェアサイドで大切なポイントとして挙げられるのが支台歯形成です。
①マージン部はメタルインレーのようなベベルを付与せずバットジョイントととすること。
ベベルを付与してしまうとマージン部の厚みが薄くなり破折リスクが高まります。
②歯肉側マージン形成はラウンドショルダー、ディープシャンファーとすること。
③窩洞の形状は丸みのある形成とすること。
角のある形成をしてしまうと正確なスキャニングと加工に影響を及ぼしてしまいます。
また、加工に使われるミリングバーの太さは決まっており角の再現が難しいです。
続いてラボサイド側でのポイントとして挙げられるのが、ミリングマシーンによる機械加工です。
フルクラウンと違いインレーのミリングは難易度が上がります。
その理由はサポートピンにあります。
MOインレーなどの場合はサポートピンを片側にしか立てられません。
サポートピンから離れた箇所は加工のたわみによる変形や削り残しが出やすいのです。
咬合面やマージンライン上に立てることは可能ですが、サポートピンを除去する際、手作業の調整量が多くなってしまったり、同じデータをもう一度削って削り残しを無くす方法もありますが、それだと時間が2倍かかってしまいます。
CAD/CAM冠と同様の加工条件ではなく、CAD/CAMインレーに適した加工条件が必要となってきます。
この部分についてはまだまだ検証を重ねていく必要があり、より高い品質を提供できるようこれから頑張っていきたいと思っています!
秋山のプロフィール⏬
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シンワ歯研関東支社HP⏬
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