技工士のブログ
IOS成功のポイント
こんにちは!
クラウン部門の秋山です。
最近、口腔内スキャナーからのご依頼が少しずつ増えてまいりました。
インプラントやジルコニア、e-maxプレスやTEKなど様々な症例をご依頼いただいております。
iOSを始めた当初はセメント値、コンタクト値、咬合接触点等の数値設定がケースによって設定する必要があり、とても難しくうまくいかないことが何度もありiOS の難しさを痛感しました…。
さて今回は先日社内プレゼンでCADCAMについて発表した中から支台歯形成のポイントや禁忌形態とされる形成をしてしまうとCADCAMにどういう影響を及ぼすかについてまとめたものを一部紹介します。
まず理想的な支台歯とはどのような形態かというと、アンダーカットや鋭利な角が無く表面が滑らかでマージンラインが鮮明であることです。
禁忌形態として挙げられているのが鋭利な切縁やアンダーカット、ラフマージンなど様々あります。
今回はその中からJマージンやショルダーマージン、維持孔の付与がCADCAMにどういう影響を及ぼしてしまうかをご紹介します。
①Jマージンの場合
鋭利な箇所があると光を正確に反射できません。たとえスキャンできたとしても、鋭利なマージン部が読み取れず少し短く丸くなってしまい、結果的にマージンがショートして良好な適合が得ることができなくなってしまいます。
②ショルダーマージンの場合
ショルダー部分の光が正確に反射せずスキャンエラーが起きやすいです。
エラー部分は削り残しや削りすぎになってしまう為、良好な適合を得ることができなくなってしまいます。
③維持孔の付与
深い形状のグルーブは光が届かずスキャンができません。
浅い形状でも角張った形状があるとスキャン時にエラーが生じやすく、問題なくスキャンできたとしてもミリングの際にバーが入らず削り残しになってしまいます。
このように支台歯の形態がCADCAMに大きく影響を及ぼしてしまいます。
禁忌形態を知るだけでは無く、なぜダメなのか、どういう影響を及ぼしてしまうのか、そしてこういう形態で依頼が来た時にはどう対策を取ると良いのかを社内で共有しました。
これからどんどん口腔内スキャナーのご依頼が増えてくることが予想されます。
まだまた私自身iOSに関しては学ばせていただいている状況ではありますが、、、
口腔内スキャナーを導入された先生方のご期待に添えるよう、知識を深め日々精進していきたいと思っています!
秋山のプロフィール⏬
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シンワ歯研関東支社HP⏬
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